誰のためでもなく自分独りのためただそこにある二十四時間
マニキュアと化粧を取れば無防備なただの私が顔を現す
大きめのシャツにたっぷり包まれて因幡の兎を思い出しけり
水切りをしてガーベラのしかりともたげた首に心うたれる
超協力電気掃除機この我のなかのヘドロも吸ってくれぬか
「このまんまどこかへ行ってしまおうか」揺れる吊り革 私の心
ぽっかりと空いた心を埋めるため読み返しおり俊太郎の詩
(学生時代の歌集から)
お話の種と日々のつぶやきたち……いつか大きな花束に。
1 件のコメント:
「…因幡のうさぎ…」の歌、とくに好きです。
たっぷりの、ということは男物なのかな?
男物を借りるのって楽しくてしかたありません。
時計だとかフリースだとか、いろいろ借りて(永久に)しまっています。
因幡のうさぎ、ということは、なにかで傷ついたりしたときなのかな。
誠実なひととめぐりあって、恋愛の傷がいやされる、といった…。
いろいろ想像をめぐらしてみました。
コメントを投稿